秋の井川

紅葉真っ只中の静岡。この日は朝から雲ひとつない快晴。

安倍川を上流に向かい梅が島から安部峠まで行くつもりで出発。
8時半出発。安倍川まで下り基調のため40km/hオーバーであっという間に安倍川到着。
富士山もばっちりはっきり見え、この先が楽しみに。

安倍川を上流へ走り出すと所々CRがある。ぜんぜん整備されていないが文句は言えない。途中で梅が島の標識を見て曲がりしばらく進む。が、またCRになっていたのでわき道へ入る。安倍川沿いを進めさえすれば着くだろうと軽く考えていた。横に見えるお店の看板を見ていると「藁科」の文字が目立ってきた。そう、藁科川も存在するのだ。
左へ行けば藁科川、右へ行けば安倍川。地図を確認して引き返そうと思ったがめんどい。藁科川を進むと井川へ行ける。もともと、明日行く予定だったからいいか、と思い続行。

富沢という所にくると家に帰る山ルートの標識が。さらに進むと静岡の景勝地である寸又峡千頭駅への標識。確かに今日このまま行けば寸又峡へ行くことになるが、ここで曲がると近道になってしまう。あくまで目的地は井川。時間があったら寸又峡で温泉に入る予定だ。

藁科川を直進しK60・南アルプス公園線に入る。道幅はぐっと狭くなる。

ゆるやかな勾配を登り湯ノ島温泉に到着。時間があれば今度入ってみよう。

走っていると笠張峠まで何kmの標識が500mごとに出てくる。峠まで何百m登るか不明だが距離が出ていると励みになる。だんだんと勾配も増してくるが平均で5%程度か。呼吸さえ整えばインナーローで快適に登れる。
紅葉はそれほどでもなく、沢の音もかすかに聞こえる程度。車はほとんど入ってこないからいい。
途中で福養の滝に到着。小熊出現の標識にびくびくしながらも少し歩き滝へ。

少し休憩してから出発。!?クリートが嵌らない。もともとぼろぼろになっていたクリートだが、さっきの滝への道を歩いたことにより先端の引っかかりがついに無くなってしまった。こうなると、ペダルにパチっとはめてもすぐ抜けてしまう。これはかなり不愉快。踏む動作しかできなくなってしまう。踏むだけのダンシングは疲れてしまう。まだ、10kmは登るのにどうしたものか。。

幸い傾斜はぐっと減り始めてきた。山の向こうに富士山の頂上が再びお目見えした。そして標高約1200mで笠張峠へ到着。

井川方面へ進むが、また、少し登る。すると、正面に冠雪した南アルプスがーー。テンション一気にアップ。そして、富士見峠の展望休憩所へ到着。

反対方向に富士山が見えるのだが、木々が邪魔してよく見えない。。

後は井川湖まで下り。ウィンドブレーカーとさらにグローブも重ね準備。

鹿がいっぱいいるようで、お頭とそのお肉。ジューシーでハツみたいな食感。たれのおかげか全然臭くない。

寒〜い下りをゆっくり下り井川湖へ到着。

別名「井川五郎ダム」と呼ばれるらしい。

とりあえず千頭駅へ向かう。途中で鹿の鳴き声が聞こえたのでしばらく探したけど見つからず。接阻峡へ向かう道もあったがこっちも時間的に無理。まっすぐ進むと、いい感じのつり橋が見える。これも今日は行けないや。

井川からはずっと下りだと思っていたが、結構アップダウンがありペダルに乗せてるだけのクリートはきつい。

長島ダムを過ぎ、寸又峡への道も素通り。ようやく千頭駅へ到着。ここまで取った食事は福養の滝でどらやき。富士見峠でエネルギージェルと鹿肉。もう16時なのに。とりあえず、ヤマメの塩焼きを食べ食事処を探すがどこも準備中。うへ。雑貨屋?でパンとベーコンを買い帰りに備える。どれだけ電車で帰りたいと思ったか。でも輪行袋もってないし、1800円もするし。

帰り道はまだ60kmはある。行きに通った藁科川へ行くルートか、大井川を下り島田まで出るか。ルート確認すると藁科川ルートのほうが45km、こっちを選んで出発。標識もその通り曲がると、坂・・・ギブ。引き返して島田へ行くことにした。ちょっと行くとなんとミニストップが。こんな僻地にコンビニがあるなんて、こっちのルートで正解だと言い聞かせて進む。なぜこのルートをためらったかというと地図上に地蔵峠という文字が見えたから。でも、その辺りもいつの間にか通り過ぎていたし。真っ暗な道だが交通量が多く道はライトアップされていて安心して下ることができた。


走行距離 155km
外出時間 8:30〜20:00

しっかし、のんびりし過ぎた。寸又峡、接阻峡も近いうちに行きたいが大井川ルートは止めよう。トンネルが多すぎだし坂だし。藁科川から千頭駅へ行って島田へ帰るのがよさそう。あとは富士見峠への往復もきつくなくいい。